糖尿病の患者さんには逆流性食道炎の自覚症状が出ないことがある
糖尿病も逆流性食道炎と併発しやすい症状です。
肥満の人、内臓脂肪の多い人は、肥満になってしまうような食生活が原因になったり、大きなお腹に圧迫されることで胃酸の逆流が起こるため、逆流性食道炎を発生しやすく、同じく肥満の人が発生しやすい糖尿病と併発していることがあります。
糖尿病とは血糖値が高くなる病気です。血液中のブドウ糖をエネルギーとして使えなくなることで、血液中にブドウ糖があふれて血糖値が上がってしまいうために起こります。これにより、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれなくなるのです。症状は、 全身がだるく、疲れやすくなったり、目がかすむんだり、立ちくらみがすることもあります。手足のしびれやむくみが出ることもあります。血糖値が高いことを放置すると様々な合併症が起こり、命に関わる症状になることもあります。
糖尿病にはいくつかの型がありますが、 日本人で一番患者数の多い2 型糖尿病の主な原因は、内臓脂肪の増加や運動不足による肥満であるといわれています。遺伝や環境、ストレス、加齢、食べすぎなども原因といわれています。
ただ、糖尿病と逆流性食道炎は肥満という要素が共通しているだけでなく、糖尿病の患者さんは、神経障害によって食道のぜん動運動が低下するために逆流性食道炎を発症しやすい可能性も示唆されています。
また、糖尿病の患者さんが逆流性食道炎を発生している場合の問題点として、神経障害を有する糖尿病患者さんでは、逆流性食道炎の自覚症状が出にくいと言われていることがあります。自覚症状が出にくいため、発見が遅れたり、逆流性食道炎の診断をするための問診で正確な判定ができない場合もあります。
そのため、糖尿病の患者さんに逆流性食道炎の可能性が疑われる場合には、自覚症状の有無や問診の結果に関わらず、胃カメラの検査を受けてみることをおすすめしたいと思います。糖尿病の患者さんはがんのリスクが高いことでも知られていますので、自覚症状のないまま逆流性食道炎を放置することは大変危険です。胃カメラの検査をすることはがんの早期発見のためにも大切なことです。
糖尿病も逆流性食道炎も、食事や生活の管理は大切になります。正しい知識を持って適切な治療と、生活の管理を行いましょう。