睡眠時無呼吸症候群の患者さんは逆流性食道炎になりやすい
睡眠時無呼吸症候群は、逆流性食道炎を発生させる原因になる病気の一つです。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の呼吸が停止が繰り返される病気です。睡眠時無呼吸は、空気の通り道が閉塞することにより起こります。閉塞の原因は、肥満による首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどがあげられます。症状には、いびきや昼間の眠気、起床時の頭痛などの症状が特長です。放置すると生命の危険に及ぶこともあります。睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間の症状であることから、症状の自覚がない場合もあります。家族からの指摘などがあった発見される場合もあるのですが、睡眠時無呼吸症候群は様々な病気との関連があることから、併発した別の病気の治療過程で睡眠時無呼吸症候群が発見されることもあります。
そして、逆流性食道炎は睡眠時無呼吸症候群と併発しやすい病気の代表格なのです。
逆流性食道炎には、患者さんに記入してもらう点数式の問診表がありますが、点数が高いほど睡眠時無呼吸症候群の合併率が高いとの報告もあります。また、睡眠時無呼吸症候群の適切な治療をすることで、逆流性 食道炎の症状が軽減されることもあります。
睡眠時無呼吸症候群が逆流性食道炎を併発しやすい原因は、無呼吸中に息を吸おうという努力がおこって食道内の圧力が低下し、その結果食道の内圧が定期的に大きく変動することにより、胃内容が食道へと逆流しやすくなるからと考えられています。これが逆流性食道炎を引き起こすのです。肥満体系が睡眠時無呼吸症候群でも逆流性食道炎でも影響を与えるということも関係している場合があります。
睡眠時無呼吸症候群の自覚症状がある、または誰かに指摘を受けたことがある場合には、逆流性食道炎の治療と合わせて睡眠時無呼吸症候群の治療をする必要があります。睡眠時無呼吸症候群は命に関わる場合もあり、特有の眠気から交通事故を起こす危険もあります。早期に適切な治療をすることが大切です。