逆流性食道炎の胃カメラ以外の診断方法とは
逆流性食道炎の正確な診断と適切な治療を行うためには、胃カメラによる検査を行うのが一番です。症状の進行具合や、その他の病気がないかの確認もできるため、逆流性食道炎の診断をするためには、多くの病院では胃カメラの検査をすすめられることと思います。しかし、胃カメラの患者さんへの負担が軽減されてきているとは言っても、それでもどうしても胃カメラの検査は受けたくないという患者さんもいるのです。
では、逆流性食道炎は胃カメラ以外には、どんな診断方法があるのでしょうか。
まず、一番簡単な方法は問診です。逆流性食道炎は、症状の問診や、患者さん自身に記入してもらう点数制のチェック表の合計点などでだいたいの診断ができると言われています。逆流性食道炎の症状で病院にかかれば、まずはじめに受けるのがこの問診になります。問診だけで診断をして治療をすることもありますが、それでは症状の進行度合いは正確にはわかりませんので、問診で逆流性食道炎と診断されても別の検査をすすめられたり、問診の診断だけで治療をすすめても効果が見られない時には、やはり別の検査をすることになります。
胃食道逆流症を最も確実に診断できる検査は食道のpH測定だと考えている医師もいます。先端にセンサーがついた、柔軟な細いチューブを鼻から食道へ通し、24時間程度の時間をかけて食道内の酸性度を測定する検査です。チューブには、酸性度を自動的に測定、記録する装置が付いており、患者さんはこの装置とチューブをベルトなどに繋げて生活します。この結果によって、逆流性食道炎の診断が確実にできます。症状が典型的な逆流性食道炎の症状ではないような時には、この検査で症状と胃酸の逆流の因果関係が分かります。
X線検査が行われることもあります。バリウム溶液を飲んだ後で胃酸が逆流しやすい体勢をとって、バリウム溶液が胃から食道に逆流するかどうかを観察する方法がとられます。この検査でも逆流性食道炎の診断ができますし、食道潰瘍や食道狭窄の有無もわかります。しかし、検査で異常が見つかった場合には、結局胃カメラの検査が必要になる場合が多いため、X腺検査を行わずに、胃カメラの検査をすすめられることも多いかと思います。
これらの検査は、有効な検査ではありますが、胃カメラの検査にはがんの早期発見という側面があることを考えると、やはり胃カメラの検査をおすすめしたいと個人的には思います。