しゃっくりでおえっとなるのは逆流性食道炎を悪化させる危険あり
頻繁にでるしゃっくりは、生活の妨げになることももちろんですが、逆流性食道炎を患っている人にとってしゃっくりは、もっと深刻な問題になっていることがあります。逆流性食道炎の患者さんは、胃の内容物の逆流を防ぐための下部食道括約筋の働きが低下しているため、胃酸だけではなく、胃の中身そのものが逆流しやすい状態になっています。しゃっくりは逆流性食道炎の症状の一つなのですが、症状がひどい人の場合、しゃっくりによって嘔吐をしてしまったり、嘔吐とまではいかなくてもしゃっくりによって胃の内容物が口まで上がってきてしまうことがあります。これは大変不快な症状です。
しゃっくりとは横隔膜の痙攣で起こるもので、意思に関係なくでてしまうものです。多く場合はすぐとまりますので、問題ないのですが、逆流性食道炎の患者さんの場合には頻繁に出るしゃっくりが長時間続くこともあります。しゃっくりの原因は、何らかの原因で横隔膜が刺激されることで起こるとされています。過食や空気を飲み込んだり、炭酸飲料などの摂取などでも横隔膜は刺激されますし、横隔膜を刺激するような位置にできた潰瘍やがんによってしゃっくりが出ることもあります。逆流性食道炎の患者さんの場合には、過食などの生活習慣によるものか、逆流性食道炎による刺激が横隔膜周辺にあるためにしゃっくりが出るものと考えられます。また、ストレスからしゃっくりが出ることも分かっていますので、逆流性食道炎ともども、ストレスの影響を受けている可能性もあります。
しゃっくりの対処法は、みなさん色々なことをしているようですが、深呼吸をしたり、息を止めたり、水を飲むというのはしゃっくりを止めるのに効果があるようです。
基本的には生活習慣の改善を含む逆流性食道炎の治療を行うことで、しゃっくりの症状もなくなっていきますが、そでまでの症状が辛い場合には、しゃっくりに効果がある薬が処方されることもあります。本来は精神安定剤一種ですが、しゃっくりを止めることに効果があり、体への負担も少ないことから逆流性食道炎の治療にも使われることがあります。
しゃっくりで胃の中身が逆流するような状態が続くと、逆流の習慣がついてしまい、逆流性食道炎が悪化してしまいます。しゃっくりの症状が辛い場合には、主治医に相談してしゃっくりをとめる治療をすることも大切です。