逆流性食道炎の患者さんのサプリメント服用は主治医に相談を

逆流性食道炎そのものを治療してくれるようなサプリメントは、私の知る限りではありません。しかし、逆流性食道炎によって起こる症状別に細かく見ていけば、それに対応できると思われるサプリメントは何種類がありますので、治療のサポートとしてサプリメントを服用しているという患者さんはいると思いますし、直接逆流性食道炎とは関係なく、健康のためのサプリメントを服用していることもあるかと思います。

また、逆流性食道炎で胃酸が逆流するのを防ぐために、胃酸の分泌を抑制する制酸剤を服用していう人は多いと思うのですが、制酸剤の服用を長期間続けると、カルシウムの吸収が妨げられるため、カルシウムを摂取するためにサプリメントを服用しているというケースもあると思います。

カルシウムは、特に女性にとっては気になる栄養素の一つですし、骨粗鬆症などのリスクを考えれば、摂取して悪いものではありません。しかし、カルシウムのみを摂取しても効率よく骨を作ることはできませんので、本格的にサプリメントを摂取している人であれば、カルシウムと一緒にビタミンDなどのサプリメントを服用していると思うのです。

ここで気をつけたいのは、カルシウムもビタミンも実は胃にとっては刺激物になっている可能背があるということなのです。例えばカルシウムなら、牡蠣の殻や卵の殻を原料とした炭酸カルシウムが使われることがありますが、炭酸カルシウムは水に溶けると強アルカリとなります。アルカリ制なら胃酸の酸を中和して、逆流性食道炎にもよいのではと思うかもしれませんが、強いアルカリ性で胃酸が中和されてしまうと、消化能力が落ちてしまい、結果食べ物が消化されずに胃に留まる時間が長くなって胃もたれや胸やけを起こす原因になってしまうのです。

サプリメントといえば、多くの人は体にいいものと考えていることと思いますが、このように胃もたれや便秘、下痢を引き起こすこともあります。サプリメントは有効成分以外にもいろいろなものが入っているため、成分によってはかえって体に負担をかけてしまうことがあるのです。

逆流性食道炎を発生している人なら、ただでさえ、消化器の調子が悪くなっているところですので、その影響が強くでることも考えられます。ですので、サプリメントの服用を考える場合には、今服用している薬との飲み合わせのことも含めて、主治医に相談するようにしましょう。

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