逆流性食道炎で休職をしたいと考えるのは甘えでしょうか?
逆流性食道炎を患っている患者さんからの質問で、逆流性食道炎の症状がひどく休職を考えているという相談を受けることがあります。しかし、胃潰瘍や胃ガンになってからならともかく、逆流性食道炎で休職をするのは甘えていうのではないかというのが、相談した上司からの反応だったようなのです。
さて、逆流性食道炎で休職をしたいと考えることは本当に甘えなのでしょうか?
逆流性食道炎で休職をすることに否定的な意見が多くですことは、確かかもしれません。それは、逆流性食道炎には有効な薬があり、薬の服用で多くの症状は軽減することができるからでしょう。胃カメラの検査なども行って、その他の病気が見つからず、病気の診断名が逆流性食道炎となると、休職に対する理解は得づらいのかもしれません。
しかし、休職をしたいと考えることが甘えかといえば、私はそうは思いません。
薬を服用するなどの治療を続けながら仕事をし、上手に症状を付き合いながら治療を継続している患者さんは確かにたくさんいます。しかし、多くの患者さんがそうしているからといって、みんながみんなそうしなくてはいけないということではないのです。発生の原因も、症状も、仕事の環境も人それぞれですから、それぞれに合った治療方法というのがあります。その選択肢の一つに休職して治療というものがあってもいいと私は思います。
逆流性食道炎の治療には、生活の改善がかかせませんので、仕事を続けた状態では、どうしてもそれが叶わないということもあるでしょう。ある程度回復するまでは一度仕事を休んで、健康を取り戻してからまた頑張りたいという患者さんの気持ちは当然理解できるものだと思います。
逆流性食道炎の様々な症状は、患者さんの人生の質に大きな影響を与えます。ですから、薬を飲みながら仕事が続けられるかを、可能か不可能かの二択で考えるのではなく、可能だとしても一度休んで体制を立て直すという選択肢も必要なのです。
主治医や、職場とよく相談して、健康で充実した生活を一日もはやく取り戻せる選択肢を考えましょう。